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2026年8月|小説9冊・その他2冊

kindle unlimited おすすめ 2026 8月

2026年8月は、新興宗教、お屋敷、美しい人、閉ざされた場所……と、好きな要素がそろった不穏な作品が大豊作。

暑い夜に読みたいホラーやミステリーを中心に、じっくり世界観へ浸れそうな本を選びました♪

町田そのこ『彼女たちは楽園で遊ぶ』

著:町田そのこ
¥2,048 (2026/07/31 23:39時点 | Amazon調べ)

喧嘩別れした親友を取り戻すため、山中に施設を構える新興宗教「NI求会」へ向かう高校生の凜音。一方、《特別》な存在になることを望んで東京からやってきた初花も、大人たちが楽園と呼ぶ場所に閉じ込められていきます。孤立した聖地で少女たちが禍々しいものと対峙する、青春スリラーです。

あや
あや
ほんわかとした色合いの表紙とは裏腹に、よく見るとどこか不穏……。新興宗教が絡む青春スリラーという設定も好みの予感で、少女たちが対峙する「禍々しいもの」の正体が気になります。

【読了メモ】なんとこちら、既存の作品から着想を得て生まれた小説だそうで、作中団体の聖典になっている『楽園の楽園』。

黒字に緑の箔押しがされている、という説明だけで、ありありとデザインをイメージできるな〜と思っていたら、つい最近、書店で目に留めていたからだと気づいてゾワッと……!

貴志祐介『秋雨物語』

KADOKAWA
¥429 (2026/07/31 23:41時点 | Amazon調べ)

失踪した作家・青山黎明が遺した原稿には、彼を長年苦しめてきた不可思議な転移現象の記録が綴られていました。現象に抗おうとする青山は、さらに深い悪夢へと引きずり込まれていきます。生きながら地獄へ堕ちるような絶望を描いた、全4編のホラー連作集です。

あや
あや
これまで読んだ貴志祐介さんの長編ホラーにはハズレなし。短編はまだあまり読んだことがないので、連作ならではの濃密な貴志ワールドに浸れることを期待しています。

澤村伊智『一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集』

著:澤村伊智
¥825 (2026/07/31 23:41時点 | Amazon調べ)

飛び降り自殺が異常に多いマンションや、夏休みに集まって「かみさま」を作る子どもたちなど、日常のすぐそばに潜む異変を描いた全21編。わずか数ページの物語が、身近な風景を不穏なものへと変えていく怪談ショート・ショート集です。

あや
あや
ホラーの掌編集なんて、酷暑が続く今の気分にぴったり。いくつか作品を読んだことのある作家さんなので、期待と安心感の両方があります。

【読了】どちらかというと長編が好きで、掌編や短編は気になったものでも途中で積みがち……なんですが、一気に読んでしまいました。

どれも5分程度で読める短さながら、日常から一歩踏み外して、迷子になったような不安と怖さに襲われます。怖い写真や絵画を1枚ずつじっくり味わうような感覚もあって、寝る前に開いたら鳥肌がすごかったです……。

美輪和音『強欲な羊』

著:美輪 和音
¥642 (2026/07/31 23:42時点 | Amazon調べ)

とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとを訪れた「わたくし」は、ふたりの間で繰り返される陰湿な事件を目の当たりにします。やがて妹が姉を殺したとされる事件へと発展しますが、本当に羊の皮を被った狼はどちらなのか。狡猾さと狂気を秘めた女たちを描く、全5編の連作ミステリーです。

あや
あや
お屋敷で暮らす美しい姉妹と、陰湿で邪悪な事件。お屋敷、美しい人、不穏な出来事……と、好きな要素が見事にそろっていて妖しさ全開です。

【読了メモ】女たちによるホラータッチなイヤミス短編集。お屋敷に住む美しい姉妹や、王子を世話をするため塔に幽閉された魔女の娘たちなど、耽美な世界観が不穏な非日常に誘ってくれます。

それにしても、女性の悪意や嫉妬って、どうしてこう見ている(読んでいる)側の精神まで蝕むんでしょう……。たぶん、自分では避けようがなく、巻き込まれたら最後、戦って勝つか負けるかしかない気がするからでしょうか。

そして勝ったところで、もうかつての日常には戻れない、という予感に気が滅入ります。(そんな想像をしてしまうくらい、おもしろかった!)

下村敦史『ヴィクトリアン・ホテル』

著:下村 敦史
¥772 (2026/07/31 23:42時点 | Amazon調べ)

100年の歴史に幕を下ろす老舗高級ホテルで、女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、ベルマンがそれぞれ特別な一夜を過ごします。異なる思惑が交錯するなか、運命の歯車は思わぬ方向へ。最後に大きな衝撃が待つ、二度読み必至のホテルミステリーです。

あや
あや
ずっと気になっていた一冊! グランドホテル形式の物語が好きなので、歴史あるホテルの最後の一夜というシチュエーションだけで特別感があってワクワクします。

【読了メモ】大好物なグランド・ホテルものの群像劇でした! 初回は把握しきれず読み進めてしまった部分も多いので、再読する際はメモしながら人間模様をしっかり把握して楽しみたいです。

赤川次郎『悪の華』

KADOKAWA
¥634 (2026/07/31 23:42時点 | Amazon調べ)

団地で主婦が殺されたことをきっかけに、かつて悪事を重ねていた仲間たちが久しぶりに集まります。現在の平穏な生活を守るため、帰ってきた「ノラ」を殺そうとしますが、捜査の手が迫るなか仲間は一人ずつ命を落としていきます。悪人たちの美しさと友情を描いたサスペンスミステリーです。

あや
あや
定期的に読みたくなる赤川次郎作品。「悪だけが持つ美と友情」という紹介文に惹かれました。「団地で主婦が殺された。」から始まるあらすじも、なんだかとてもいいですね。

【読了メモ】平成初期の破天荒なドラマにありそう、という印象を受けました。悪で結びついた友情は時に美しく、残酷で、脆い。悪の華は、どう散るかも大切なのかもしれません。

越尾圭『殺人事件が起きたので謎解き配信してみました』

著:越尾圭
¥713 (2026/07/31 23:43時点 | Amazon調べ)

人気動画配信者のソウスケが、大食い企画の生配信中にカメラの前で突然死します。事故か殺人かを突き止めるため、友人の謎解き配信者・カイは、自身の推理を披露する配信を開始。一方、事件を捜査する刑事にも人気配信者という裏の顔があり、ネットと現実の両側から謎が解き明かされていきます。

あや
あや
エンタメ性の高そうな動画配信ミステリー。レビューには「シリーズ化してほしい」という声も見かけたので期待しています。動画配信者の生態をほとんど知らないので、その世界をのぞける点も楽しみです。

【読了メモ】タイトル通りの内容なんですが、兄のように慕っていた人が殺されたから何かできないかと考えた末の謎解き配信だったので、応援したくなる主人公でした(収益化しないところも好印象)。動画配信者の機動力とか、身軽さとか、案外、事件捜査に向いているのかも……と新発見。確かにシリーズ化して続編出たら読みたい!

皆川博子『愛と髑髏と』

KADOKAWA
¥891 (2026/07/31 23:43時点 | Amazon調べ)

檻に監禁された美青年と犬の関係を描く「悦楽園」をはじめ、無垢な少女の残酷さや、殺人に手を染めた女性の哀しみを描いた作品などを収録。愛と死、残酷さと美しさが溶け合う、妖しい輝きを放つ短編集です。

あや
あや
皆川博子先生の短編集! すでに読んだ作品も入っているようですが、あの毒々しいほど美しい世界観には何度でも惹かれます。気軽に開くと食らってしまうので、ここぞというときに読みたい一冊です。

倉井眉介『怪物の木こり』

著:倉井眉介
¥673 (2026/07/31 23:43時点 | Amazon調べ)

サイコパスの弁護士と、人の頭を割って脳を盗む殺人鬼「脳泥棒」が激突するサイコスリラー。現在の事件は、26年前に15人以上の被害者を出した児童連続誘拐殺人事件へとつながっていきます。善悪の境界が揺らぐなか、主人公は自分が怪物なのか、人間とは何かを問われます。

あや
あや
発売当初に気になっていたのに、そのままになっていた作品。凄惨なサイコスリラーでありながら、主人公に「泣ける」という感想も多いのが意外で、改めて興味が湧きました。

【読了メモ】幼い子が傷つけられるショッキングな事件から始まり、快楽と怒りの感情しか持たないサイコパス殺人鬼主人公の所業に「これは…精神がつらくなるかも」と身構えましたが、ぐいぐい読ませてくるテンポのよいエンタメ小説でした。

亀梨和也主演で実写化されているのを思い出し、キャスティングもチェックしたら、ほぼ解釈一致でものすごく豪華!

猟奇殺人をうたうミステリってグロに振り切るものも多いですが、物語として面白い作品でした。主人公唯一の友人でサイコパスな医者との男男バディとしても楽しめます。

高木瑞穂『売春島 「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』

著:高木瑞穂
¥675 (2026/07/31 23:44時点 | Amazon調べ)

三重県志摩市の小さな離島・渡鹿野島は、かつて島の暮らし全体が売春産業によって成り立っていたといわれています。ルポライターである著者が、島の歴史や産業の成り立ち、繁栄から衰退までを関係者への取材によって追跡。数々の噂に包まれた「売春島」の実像に迫るノンフィクションです。

あや
あや
「売春島」という呼び名のインパクトに、まず目を奪われました。実際にそのような産業で栄えた島があったという事実も含め、外からは見えない世界をのぞいてみたいです。

【読了メモ】「でもな、ほんとに良い島やったよ。」島の名前のインパクトに、興味本位で読み始めたルポタージュ。島の関係者たち、特に女性たちの言葉に、ただのいかがわしい場所ではなかったのだと考えさせられました。場合によっては、法律の名のもと、彼女たちを島から連れ出すほうが、よっぽど残酷ってこともあったかもしれない。いつか、彼女たちが眺めたであろう島の海を見てみたいです。

森村誠一『小説の書き方 小説道場・実践編』

KADOKAWA
¥825 (2026/07/31 23:44時点 | Amazon調べ)

人気ミステリー作家の森村誠一が、小説の構成やアイデアの育て方、プロットの立て方など、物語を形にするための基本を解説。長年にわたって作品を書き続けた作家ならではの視点から、小説作りの実践的な技術を学べる指南書です。

あや
あや
以前読んだ森村誠一さんの『自選恐怖小説集 人間溶解』がとても面白かったので、あの物語がどのように作られているのか気になります。ミステリー作家による創作指南という点にも惹かれました。
今回ご紹介した作品も読めるKindle Unlimitedは、月額980円(税込)で小説・実用書・マンガなど500万冊以上が読み放題のサービスです。対象タイトルは同時に20冊まで読むことができます。

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今回ご紹介した作品は、記事公開時点(2026年8月)でKindle Unlimitedの読み放題対象作品です。