本ブログ1記事目。やっぱり最初は気合いも入って、散々悩んだ結果「です・ます」調で統一してみようと思います(途中で馴れ馴れしくなったらすみません)。
ブログタイトル「ことうの雲ゆき」は、漢字に閉じると「孤島の雲行き」です。ひらがなだと意味は感じ取りにくいけれど、リズムと見た目の優しさが気に入っています。記事トップの写真は、瀬戸内海に浮かぶ女木島を散策したときに撮影したものです。
最初は、長いタイトルをつけようと文章をこねくり回していて、嵐、天気、犯人、殺人などのキーワードをいろいろと吟味。最終的に、「孤島の雲行き」という超短文に落ち着きました。
孤島で殺人を企てる者は気象状況を気にしているか?
「孤島で殺人を企てる者は気象状況を気にしているか?」というタイトルを考えていました。
ミステリー小説に一切興味のない彼が、すぐに本棚をいっぱいにする私をからかった言葉です。私の本棚のいちばんいい場所(と、自分は思っている)には、クリスティー、有栖川有栖、恩田陸、皆川博子と、そうそうたるミステリー作家が並んでいます。
「殺人計画はともかく、よりにもよって毎回嵐がくるかね」というのが彼の主張。「ミステリは歌舞伎みたいに様式美だからそれでいいんだよ」と、最初は好きな作家の言葉を借りて反論していましたが、言い合ってみるとこれがなかなか面白い。
よく晴れた日の孤島殺人事件も読んでみたいかも
「予定よりめちゃめちゃ早く嵐が過ぎちゃって」「よく晴れた日の孤島殺人なんてどう?」「まさかの連絡がとれちゃうんだよなー」「客人にアマチュア無線愛好家がいたんだ」
犯人の尋常ならざる思いが嵐まで呼んだのかもしれないし、気象情報を調べ尽くして組んだ日程が功を奏したのかも。あるいは、不穏な嵐の予感そのものが犯罪心理を刺激したりして。まるで物語の舞台裏です。
島からぽつんと空を見上げている犯人。エドワード・ゴーリーが描いたのならさぞ不穏に満ちているのでしょうが、私の頭に浮かんできたのは雲の動きをのんびりと眺めている人。とても犯行がうまくいくとは思えません(笑)
「ことうの雲ゆき」には、そんなゆるさと好きをこめました。これからのんびりと更新していきます。