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ブロマンスではないけれどイケメンふたりは見目麗しかった(そして怖かった)「ダニエル」映画感想

ダニエル 映画 感想
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有名ハリウッド俳優のイケメン二世がタッグを組んだ、歪んだ友情スリラー「ダニエル」。

内気な青年が空想上の親友に翻弄されていく心理サスペンス×ブロマンス映画…かと思いきや、後半がっっっっっっつりグロくてホラーな展開に眠れない夜を過ごすハメになりました。

あや
あや
日曜の寝る前に軽く1本、という気安さで観ていい映画ではなかった…

2018年アメリカ製作のスリラー映画「ダニエル(Daniel Isn’t Real)」

「ダニエル(Daniel Isn’t Real)」は、2018年にアメリカで製作されたスリラー映画。ブライアン・デリューの「In This Way I was Saved」という小説を原作にしていて、監督はアダム・エジプト・モーティマーが務めています。

作品の長さは、約1時間40分。R15+指定です。

【あらすじ】孤独な青年が求めたのは“イマジナリーフレンド”

主人公のルークは、精神病で不安定な母親をひとりで支えている内気な青年。孤独だった幼少時代は、空想上の友達(イマジナリーフレンド)ダニエルと過ごしていましたが、ある事件をきっかけに存在を封印します。

大学生になっても孤独なままのルーク。母親の病状も悪化の一途でついに心が耐えかねて、自らダニエルを求めてしまう。久しぶりに再開したダニエルは、カリスマ性あふれる美しい青年の姿をしていました。

「僕は君の一部だ」と、最初はルークに優しく寄り添っていたダニエル。ですが、次第にルークの精神を支配しようとする狂気が見えはじめーー。

「ダニエル」はルークの空想?それとも……

ルークは母親の精神病が自分にも遺伝しているかもしれないと考えていて、ダニエルの存在をあっさりと受け入れます。「もしものときは、治療でダニエルを消せるだろう」くらいの気持ちもあったのかもしれません。

物語が進むにつれ、ダニエルの言動は“空想では説明のできない”ところまでエスカレートしていきます。ただし、そもそもルークが「信頼できない語り手」的でもあるので、情報の取捨選択が難しい……。

あや
あや
本当にルークの一部? もっと恐ろしい存在なんじゃ

ラストはいくつかの解釈ができそうな余白が残っていたものの、個人的な感覚としては完璧にホラーでした。

ショッキングな描写よりも心理的な恐怖が残る

私はサスペンス好きなくせにグロい描写がとにかくダメで、後半は目を閉じている時間が長かったです。

そのため基本的にショッキングなシーンは回避した…と思うのですが、エンドロールが終わってからも怖いって感情がこびりついていて心理的にやられました。

公式サイトに掲載された監督へのインタビューで、本作が「エクソシスト」(監督:ウィリアム・フリードキン)に影響を受けていると読んで、かなり納得です。

あや
あや
ダニエルという存在をルークの内側に見るよりも、外側からやってきた恐ろしいもの、と考えるほうがしっくりとくる。それこそ悪魔憑きのそれと似ています。

ブロマンス…ではないけれどイケメンふたりは見目麗しい

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最初にあらすじを読んで、パトリック・レドモンドの「霊応ゲーム」的なブロマンスかなあと思っていたのですが(内気な少年が仲良くなったカリスマ一匹狼に束縛依存されてしまう学園ものサスペンス)、ダニエルの存在が恐怖以外の何者でもなくて匂い立つ感覚はゼロでした。

しかしメインキャストふたりの見目麗しい姿は、不穏な世界観とマッチしていて今思い出してもドキドキします。

とくにダニエル役のパトリック・シュワルツェネッガーは、お父さんである“シュワちゃん”の面影を感じる端正な顔立ちで、野性味のある美しさがゾッとする役どころにピッタリでした。

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